AEM形水電解水素発生装置(Enapter社製)
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AEMについて
AEM(Anion Exchange Membrane)水電解は、近年注目されている水電解技術で、電解質としてアニオン交換膜を使用する方式です。電解水には1~5%程度の低濃度KOH水溶液を用い、PEM(プロトン交換膜)と類似した構造を持ちつつも、アノード側が強酸化環境にならない特長があります。そのため、触媒には貴金属を使用せず、Niなどの低コストな材料が利用可能です。電解水をアノード側だけに流すタイプと両方に流すタイプがあります。
AEMの特長
- 低コスト:アルカリ環境により触媒の酸性溶解が発生しないため、貴金属を必要とせず、材料費が大幅削減できる。
- MEA構造:PEM形と同じMEA構造でありながら、電極反応はアルカリ水電解と同様に水酸化物イオンをキャリアとする。 AEM形は炭化水素系の膜を使うので、水酸化物イオンの伝導度を 上げるためアルカリ水溶液を使用する。
- 小型・低発熱:PEM形に比べて小型・低発熱であるため、水電解に必要な補器類を簡略化できる。
- 耐不純物性能:ナトリウムイオンやカルシウムイオンによる膜劣化が起こらず、供給する純水の不純物許容度が高い(約20μS/cm)。
- 低濃度アルカリ水を使用:電解水は1~5%程度のKOH水溶液で、従来のアルカリ水電解(約25%KOH)よりも低濃度。
アルカリ・PEM・AEMの違い
アルカリ | PEM | AEM | |
柔軟性 | 〇 | 〇 | |
投資費用 | 〇 | 〇 | |
水素圧力 | 〇 | 〇 | |
作業コスト | 〇 | 〇 |
AEM原理フロー図
